水銀灯のLED化・その理由
高天井用LEDランプ(LEDハイベイライト)
高天井用LEDランプ(LEDハイベイライト)は工場や倉庫、駅やホールなどといった、
一般的な屋内より高い天井で使うための
LEDランプであります。
LED製品の「長寿命」「省エネ」特長を持ってるほか
照射距離(直下照度)を確保できますので、
取付け位置が4m以上のところに
最適な照明器具となっております。

一般のLEDランプVS高天井用水銀灯
一般のLEDランプでは、主に家庭用として使われてます。丸い形のシーリングライトが主流で、明るさは2000lm~6000lmになります。
明るさの選択目安としてこちら:

LEDランプは節電、長寿命という利点がありますが、
それでも高天井に水銀灯・ナトリウムランプが使われる理由がありまして、
光源が床から遠く離れているため、とても強い光が求められます。
2000lm~6000lmまでの家庭用LEDでは物足りません。
そのため、電球自体が大きくて、輝度の高い水銀灯が
工場・倉庫などの天井の高い場所でよく使われます。
水銀灯のLED化
LED高天井用照明器具(ハイベイライト)はそれと比べると設置作業が容易になっただけでなく、寿命が長いことからメンテナンスの手間やリスクも軽減されています。
LEDの場合は色温度「昼白色」が主流で、自然光に近いので、
見栄えは全然違います。
床面照度だけでなく、広角により天井の付近まで照度が確保されてます。
水俣条約により、水銀灯蛍光灯などの交換はいずれにしても必須となり
水銀に関する水俣条約とは
水銀の一次採掘から貿易、水銀添加製品や製造工程での水銀利用、大気への排出や水・土壌への放出、水銀廃棄物に至るまで、水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するための包括的な規制を定める条約です。平成25年10月10日、水銀による汚染防止を目指した「水銀に関する水俣条約」が、国連環境計画の外交会議で採択・署名されました。これにより一般照明用の高圧水銀灯については、水銀含有量に関係なく、製造、輸出又は輸入が2021年から禁止となりました。
主な条約の内容(照明)
一般照明用の高圧水銀灯の製造・輸出・輸入を2021年以降禁止
メタルハライドランプ・高圧ナトリウムランプは規制対象外
紫外線ランプなど一般照明用以外の特殊用途用ランプは規制対象外
蛍光灯※¹は水銀封入量を規制(5~10㎎)
パナソニックなど水銀灯・蛍光灯を生産するメーカーが終了の発表を出しました。